アスリートが雇われない生き方をするにはどうすれば良いだろうか。
これについて結構考えてきたので、まとめておく、という意味も込めて残しておく。
まず雇われない生き方を議論する前に雇われる生き方ってどういうこと?
というのをハッキリさせないとあとの話がわかりづらいのでまずはそこから。
雇われる生き方とは”特定の組織やコミュニティあるいは人物に依存して生活する生き方”
かな。
実業団の選手で言えばそれは雇用契約を結んでいる企業になるし、
プロの選手で言えばスポンサードしてくれている法人、個人ということになる。
ではアスリートにとって雇われない生き方とはどんな状態か?
それは”応援してくれる人、つまりファンからのダイレクト課金で生活する生き方”だ。
雇われない生き方の何がいいのか、と言えば
①生活が安定する
②自分の思ったことを言える
③現役が終わっても今までの知識・経験・スキルを活かせる
などがあると思う。
①の生活が安定する
に関してはこれは現役の間は雇われる生き方と
結果的にみたら同じ部分もあるかもしれない。
パフォーマンスが高い間は実業団にしろプロ選手でスポンサーフィーを受け取るにしろ
収入は入るからだ。
大きな違いになるのはむしろ現役を退いてから。
選手としての価値がなくなれば実業団であればその企業の社員として
働くケースが多いと思うが、もちろんやりたい仕事をやれるかなんてわからないし、
そもそもその企業の商品・サービスに興味がない場合もあるんじゃないかな。
だってそこの商品・サービスがすきだからその実業団に入った、
なんて人はあまり聞かないからだ^^;
プロ選手にしても引退したらスポンサー契約は打ち切りになるため、
その後のことはがんばってね、となる。
これは聞いた話だが、冬季オリンピックのスピードスケートで
メダルをとった選手に日本選手権で勝った選手が引退した後、
何をしていたかといえば、コンビニでアルバイトをしていたそうだ。
別にそれが悪いわけではないが、
その選手の価値って確実にもっと高められる手段って絶対にあるよね、って思う。
しかし、スポーツの世界はこれが現実なんじゃないかな。
だから子供がアスリートを夢見た時に親は寿命が短いし、
大変な思いをするからやめなさい、と言うわけだ。
一般的に見てこれは至極当然のことだと思うのだ。
寿命が他の職業より短い上に現役の間も稼げるかは不透明。
しかも現役が終わってからも食べていけるかは保証はない。
さらに本当にトップ中のトップまでいかないと注目はされない。
積極的に親が子供を応援しづらいのもわかる気がする。
他の国だったら話は別。
中国とかオリンピックで金メダルをとったら一生困らないくらいの
お金が国から賞金として与えられる。
有名な話だが、中国代表の選手が日本代表の選手に
「君たちってなんでこのスポーツしてるの?」
と質問したこともあるくらいなのだ。
日本では競技によらず、オリンピックでメダルをとっても
奨励金などは臨時ボーナスのようなもので、
それで食べていけるほどにははるかに遠く及ばない。
それで食べていけるほどにははるかに遠く及ばない。
それを考えたら子供がアスリートを目指すと言った時に
不安になる親は少なくないだろう。
しかしファンからのダイレクト課金であれば
現役中、引退後も安定した生活を現実にすることができる。
ここに関しては③でも触れる。
②は特定の企業や組織、コミュニティに資金的な援助をしてもらっている場合、
自分が主張したいことがその企業にとって都合が悪いことがあったりする。
契約を解除されたら死活問題に関わるので、本当は正しいと思っていることでも
それがスポンサーの意向に反することであれば本音をいうことはできないのだ。
これはアスリートのみならずアイドルや芸人、俳優もそうかもしれない。
③のこれまでの知識・経験・スキルを活かす、というのが
新垣が提唱したいアスリートの新しい生き方。
僕はアスリートを本当すごい人種の1つだと思っています。
自分に負けずストイックに一つの物事について考え、
客観的な事実やデータを元にどうすればより良いパフォーマンスを
発揮できるかを目標が達成されるまで考え続ける。
普通なかなかそこまでできないからこそ、
彼らはメンタルが非常に強い場合が多い。
普段から体を使うからこそ、体の感覚にも非常に優れる。
成果を出すための考え方を肌感覚でわかっている。
などなど。
アスリートだからわかる、デキる、伝えられるビジネスモデルは
確実に存在する。
そんなわけでじゃあどうすればアスリートが雇われない生き方が
できるのか、というところは次回書いていきます。
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