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先日Number Sports Business College(以下NSBC)の第2期の第2回目の授業に参加してきたので
そのアウトプットをします。

今回のゲストは皆川賢太郎さんでした。

プロフィールはこちら

1977年生まれ、新潟県湯沢町出身。スキーアルペン男子回転の選手として’98年長野、’02年ソルトレイクシティ、’06年トリノ、’10年バンクーバーと、オリンピックに4大会連続で出場。トリノではアルペン種目で日本人50年ぶりの入賞となる4位に輝いた。’14年に競技選手を引退すると、’15年に全日本スキー連盟理事、’16年に同常務理事に就任。昨年6月からは同連盟の強化部門トップである競技本部長を務め、スキーやスノーボードを含む全6競技14種目の強化に携わっている。

引用元:http://number.bunshun.jp/

まずは皆川さんが常務理事を務める全日本スキー連盟(Ski Association of Japan, 以下SAJ)の
現状と今後の方向性及びマーケティングやスポンサーに関して諸々講義していただきました。

個人的に驚いたのはアルペンスキー選手がものすごい稼ぐってことですね!

メディアで取り上げられる機会もあまりなかったこともありますが
恥ずかしながらスキー選手がものすごく稼ぐってイメージがあまりなかったんですよね^^;

アルペンスキーはワールドツアーが開催されていて、優勝賞金は1つの大会で
4000〜5000万くらいだそうです。(え、すごって思いました笑)

イメージで言えばF1のワールドチャンピオンシップのような感じですよね^^
F1ドライバーは世界各国のGPを回って稼いでいきますもんね。
まぁこれは僕個人がF1が好きなだけなんですが笑

アルペンスキーのトッププレーヤーは賞金だけで食べていけて、
しかも年に10億程度まで稼ぐそうです。

皆川さん自身も現役の時に最高で1億5000万にいかないくらいの
賞金をもらっていたそうなので、
やはり大きいマーケットなんだなというのを感じさせられますよね。

ここで早速疑問が出るのが

「え!?その賞金って誰が出してんの?」

ってことです。
お金の出どころはどこなんだろう・・・?
というのが最初聞いていてもわからなくて疑問でした。

少なくとも日本では放送されている記憶ないしな、とか
そもそも日本で大会とかあんのか?って思ったくらいなので笑

で、しばらく話を聞いていると
“放映権”と”チケット収入”が収益として大きいそうです。
チケットってVIPだと200万とかするんだとか^^;

ちなみに一番安いチケットだと800円とか笑
ただ選手がシュッて降りてくる一瞬しか見えないとかのようです。

チケット料金にもだいぶ格差あるんですね^^;

観客は少ない時で5000〜6000人、
多い時で10万人程度とかそれ以上のこともあるとのこと。

一つのスキーツアーを開催するのに3〜4億かかるそうです。

ということは観客が10万人いてVIPが200人いたら
VIPだけで4億の売上をつくれてペイするので
残りの売上は基本主催者の粗利になるってことですね。

まぁそんな簡単にはいかないでしょうけど^^;

そして観客に関しては日本と海外で全然違うそうです。
まず文化が全然違うと皆川さんがおっしゃってました。

日本人って毎年正月には箱根駅伝見ますよね?
春と夏には甲子園見てる家庭も多いんじゃないでしょうか?

それと同じような感覚でスキーを鑑賞するんだそうです。

で、やはり選手は海外での試合がほとんどだそうです。
なぜなら日本では興行として成り立たないからだとのこと。
そもそも興行の権利を買えないとか^^;

まぁ僕が日本でスキーの試合を見た記憶がないことを考えると
なんとなく想像できますね。

で、僕は選手でもあるので選手としての目線で考えると
トッププレーヤーだと年間10億円稼ぐのって魅力的だと思うんですよね!

そこは選手たちは認識してるいるのか、というのをインタビュアーの池田さんが
質問されてたのですが、結論から言えば認識してないそうです。

え?そーなの?もったいないなぁ・・・と思っていたら

正直冬の競技(日本選手)は賞金はあまりもらえないからだとか。
国際スキー連盟はアルペンが絶対であとの競技は言い方は微妙かもしれないですが、
どんぐりの背くらべみたいです。

なぜなら放映権が桁2つくらい違うというのが理由だそうです。
アルペンが一番稼いでいて、 あとはショーン・ホワイト(平昌オリンピックハーフパイプ金メダリスト)選手や
平野歩夢くんとか特異性のある選手がなら稼げるとのこと。

引用元:0oo.site

引用元:withnews.jp

そんなわけで冬の競技の多くの選手は”お金を多く稼ぐ”という部分に関しては
なかなか難しいようです。

で、話はSAJの今後について。

今後のビジョンとして掲げているのが会員数が100万人で収益は年間100億円だと
おっしゃられてました。

問題はどうやってそのビジョンを形にしていくのか。
現状のSAJの収益源は主にスポンサー収益と会員費用です。

ちょっと記憶が曖昧なのですが、会員数は70000人とか言ってたような。
そのうちの約10000人が選手登録だそうです。

会員は現在会員数が一番多い時期から26%減っていて、
しかも7年連続で減少してるとか。

今は11億円くらいの収益があるそうです。
今の収入の内訳は下記のようになっているそうな。
会費、補助金、協賛金、寄付、ライツ

ただ会員費用と補助金に主な収益源だというのが問題だとおっしゃってました。

会員費用はいいけど確かに補助金がメインの組織って
なんか税金をムダに使ってしまうようなイメージがあるんですよね^^;

今後は収益源を下記のように変えていきたいようです。
メディア、物販、マネージメント、トラベル、etc。

大事なのはどうやってビジネス化をするってことですね。
100万人も会員いれば100億円作るのはできると思うんですが、
どんなビジネスを作るかですね。

日本のSAJの会員はメリットがほぼ無いのにお金だけ払ってる状況のようなので
そこを改善すれば多少は上積みされるのはありますよね。

あと海外の成功事例はやはり参考になるとのこと。

アメリカのスキー場はキャッシュレスで
連盟に加盟してるスキー場ではディスカウントがあるとか付帯要素が多いんだそうです。

引用元:addd-link.co.jp

それだったら会員になるメリットになりますもんね^^

皆川さんが言ってたのは
「楽しんでもらうだけでなく目的を与える必要がある。
資格制度とかツアーガイドとかそういうのを連盟から担保してもらう。
そういう部分が対応できたら日本でもメリットを持たせられる。」

日本ではスキーを学びたい人に対応できる人材を育成できてないようで、
言語、先生、保険を適応できるような資格者を選別もできていないそうです。

それじゃ確かに会員になる必要もないので成り立たない気がしますよねー^^;

 

 

で、話は主にビジネスの話に。

スキー選手はオーストリアかスイスのコーチに習いたいと思うのが普通のようで。
それでビジネスは成り立っているそうです。

アメリカはスキー場と連携してるし、コーチの制度がすごいしっかりしていて
職業としても成り立っています。

通年型リゾートになっているのでしっかりと食べていけるそうな。

ただコレは日本じゃ適用できなさそう。1年中寒くないしねw

海外は無可動の期間中も
ギフト券が1日4000-6000円くらいして、
シーズン中はアメリカの特定の地域だと1日250ドルくらいするそうです。
ニュージーランドのスキー場でも1日90ドル。

コレって日本で考えたらかなり高いですよね。
日本のスキー場のリフト券とかって場所にもよりますけど1日4000-5000円くらいのイメージ。

 

ただ日本でギフト券上げるのは肌感覚でもなかなか難しいですよね。
それがもうスタンダードになっちゃってるし価格急に上げちゃったら
需要と供給が合わなくなってしまうから^^;

あと問題は夏。
スキーは基本冬だからそれ以外の季節にどう収益化に結びつけるかがやはり課題かと思います。

大自然の広大な土地を活かしたり何かしらのアクティビティがあれば
いいかなとは思いますが大事なのはやはりコンセプトかなぁ。

誰に対して何を提供するかですね。

池田さんもおっしゃってましたけどターゲットを中国の富裕層にしてもいいのかなとは思います。
今の日本のスキー場ってターゲットがよくわからないし。

ここはもっとブレストレベルでアイデアが必要ですね。

スポーツを繁栄させていくためには見る文化を根付かせないといけない。

エンターテインメント性がなかったらやっぱり飽きちゃいますから^^;

もっとデータがあったら面白いかもしれないですね。
フェンシングの太田雄貴選手がやってたような解説です。

こういう解説してくれると見方とかわかるから面白いですよね!

スター選手が活躍するということもスポーツを盛り上げる上では確かに大事だけど、
本質的な面白さを伝えることも大事。

両輪があってうまく回るんじゃないかな。

そういううまく魅せるようなツールがあればスキー界ももっと盛り上がると思うし、
放映権も海外に比べたら安いから特定の人にとっては買い時かもしれないですね^^

あとザウスみたいなスキードームを作って
産業を通年化して絶やさないようにすることも大事です。

もちろんイニシャルコストがかかるのでどうやってそれを捻出するのかと
きちんと事業計画を作るかがキモになりそうですが。

場所的にはなだらかなところに作る方がコストが1/4くらいになるまで落とせるそうな。
あと立地は首都圏から近い地方。首都圏だと高いですからね。

ちょっと長くなりましたけど以上。

 

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